モンテッソーリ的環境の整え方②。

台風が過ぎ去り、雨の朝を迎えている関西です。


今日は幼稚園の夏祭り。無事に開催できそうで嬉しいです。


★☆★


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さて、先日はモンテッソーリ教育の考える環境の作り方についてお話しさせていただきました。


今日はもう少し具体的な設定の仕方をお届けします。


モンテッソーリ教育において、教具(※モンテッソーリ教育ではオモチャを教具と言います)のしまい方は非常に重要です。


モンテッソーリの園などでは、「教具棚」と言って、横長で子どもの頭くらいの位置までの専用の棚を使用しているのですが、一般の家庭において調達するのは非常に難しいので、我が家では今のところオープンラックなどを使っています。近々、モンテッソーリのお仕事の棚もアップしますね。


先日ご紹介した、「手仕事の棚」の記事はこちら。
ご覧いただくとわかると思うのですが、ひとつひとつのオモチャや手仕事道具の間に、十分な余白があるのがお分かりいただけるかと思います。


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これは、子どもたちが取り出しやすいように、しまいやすいようにとの、子どもの活動に重点を置いた収納の仕方です。


もうひとつは、余白がある状態で収納すると、見た目にも美しい。この美しく整えられた環境も非常に大切で、子どもたちはこの中に「秩序」を見出します。


マリア・モンテッソーリは子どもが使うものは美しくなければならないとも言っていて、モンテッソーリ教育で使用する教具が美しいのも、心から頷けます。


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そして、最も大切なことは、発達段階に即した手仕事や教具やおもちゃが、子どもたち自身で取り出せて、いつでもどこでも集中して行えることです。


我が家の3人の子どもたちの「ハサミ」を使ったお仕事の発達段階を例に挙げるとわかりやすいかと思います。


2歳の次男は、ハサミを使い出して1年くらいでしょうか。まだまだ思い通りには動かせず、今はひたすら「切り落とし」という作業をしています。


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なんでもない作業に見えますが、与える素材なども大切です。ハサミを使い始めの頃は少し硬い画用紙などの素材を、ひたすら切り落とす。折り紙のような柔らかい素材は逆に切りにくく、画用紙などをうまく切ることができたら、もう少し硬いボール紙などの切り落としに移行していきます。


次に4歳の長女です。ハサミ使いもうまくなり、七夕飾りを作ってもらいました。


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線の上を上手に切っています。折り紙のような柔らかい紙も難なくクリアしますし、ハサミだけでなく、紙の方を動かしています。自分のやりたい意思で両方の手を別々に動かすことができる。感覚の統合がうまくいっているのがわかります。


最後に7歳の長男。


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最早、問答無用のカッターナイフ(笑)。鉛筆を削っています。鉛筆削りも、入学と同時に一応は買いましたが、5歳から小刀を使って削っているので、そちらの方が慣れているようです。因みに、1度たりとも手を切ったことはありません。


我が家の3人の子どもたち。学年は2学年差。


この写真でもわかるように、発達には段階があるのです。


ハサミを持ち始めてすぐは、紙の方に意識は向きません。ただ、切るということをひたすら繰り返すのです。


ですが、そこに満足すると、次は形を見出したり、線の上を切りたくなります。


それから、紙を動かせるようになり、右手の動きと左手の動きが別々になる。


これは自然の法則に見事に従っていて、芽が出ないのに花は咲かないことと同じです。


先日も書きましたが、この段階を踏まえず、満足いくまでやらせず、次はこれ!と大人が勝手に与えていては、子どもたちはうまく成長できません。


ですが、一度芽が出始めて、思う存分やり切れると、子どもたちは勝手に自分自身で次に挑戦して行きます。


心の深い場所での満足。これ以外に挑戦に対する栄養剤はありません。


それを得ることこそが、モンテッソーリ教育の真髄です。

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by maria_ouchi0815 | 2017-07-05 04:01 | モンテッソーリ教育